HAPPY ENDING

私の日記です

2018年7月21日土曜日

人間ドックで生理不順の治療を指導されてから早9ヶ月。夫に付き添ってもらって今日ようやく婦人科へ。

大学受験のころから生理不順が始まって、人生で生理が順調だった期間は少ししかない。たまに病院に行ったり、ピルを飲んだりしたこともあったけど、ちゃんと治療せずにきてしまった。2年前に結婚してからも放置していた。仕事のストレスで生理はますます不順になっていたけど無視した。このままだと妊娠は難しいのかもしれないと思ってはいたけど、子供を持つことに不安があったし、夫も何も言わないので放置した。去年の人間ドックで、ホルモンの分泌がうまく行っていないと若くして閉経したり骨粗鬆症になったり脳にも影響が出て早くに呆けたりするリスクもあるから絶対に治療するようにと言われて怖くなった。それでも9ヶ月も放置した。

問診票の「妊娠希望」の欄、希望しない・検討中・希望するの3項目があった。私は「検討中」かなと思ったけど、夫にどれにするか聞くと「希望する」だと迷わず言った。自意識過剰なのでこの歳で妊娠希望と書くのが恥ずかしかった。こんな歳で妊娠を希望しているくせに生理不順を放置するなんて、医者に怒られるだろうと思って身が竦んだ。

診察が始まると、怒られはしなかったけど、先生から早々に不妊治療専門のクリニックに通うことを提案された。これから自分が妊娠しようとすることがどんなに難しいことなのかを突きつけられたと思った。いや、わかってはいたけど、一気に現実味を帯びた。ひとまずホルモン剤で生理を起こさせて、そのあと一度排卵誘発剤やってみますか、ってことになった。血液検査のために採血もした。

子供を持つことに迷いがあるし、病院に行くのが面倒だし、病院に行って何か決定的なことを突きつけられるのが怖いし、怒られるのも怖いし、夫が何も言わないのをいいことにずっと逃げていた。今更、夫に申し訳ないという気持ちで涙が出てきた。でもだんだん私だけが悪いの?みたいな怒りが湧いてきて、結婚が遅かったんだからもし私の生理が順調だったとしても妊娠はそんなに簡単じゃないでしょ(だから仕方なくない?!)とか、子供が欲しそうなことをたまに軽く言うだけで現実を見ようとしなかった夫も私と同じく逃げてたじゃない!とか、すごく攻撃的な気持ちになった。

泣いて、夫に謝って、そのあと、でも私だけが悪いの?とか、今まで生理不順のこととか高齢出産のリスクのこととか友達の不妊治療のこととか話しても全然自分ごととして考えてくれなかったじゃん!とか、夫に当たってしまった。夫は考えてたって言ったけど、じゃあ自分でネットで調べてみたりしたことあるのかって聞いたら、ないって。なんにもわかってないんだよ。子供欲しいっていうわりに全然危機感がないもの。当たり前に子供ができると思ってたんでしょ。不妊治療なんて他人事だと思ってたんでしょ。

わかってた。私はそれをいいことに、病院にもいかず、このままあと1〜2年経てば、さすがにもう無理だよね、赤ちゃんできなかったね、そういう運命だったんだね、ってなんとなくうやむやになるだろうみたいな、そういう終わらせ方を待ってた部分があった。ちゃんと向き合わなきゃいけない問題から目を逸らしてたと思う。

今まで言えなかった気持ちを一通り夫にぶちまけて、これからのことを一緒に考えた。私は不妊治療のクリニックには行きたくない、どうしても絶対に子供が欲しいわけじゃない、妊娠が無理なら無理でいい、2人の生活でも幸せだ、と言った。夫は、私の生理不順を治療しつつ今まで通り普通に子作りもして、それで子供ができれば嬉しいしできなければできないでいい、と言った。私の健康が第一だと言った。私が主張しすぎて、夫の本音を押しとどめてしまったかもしれない。

夫が、今日はがんばったねと何度も言ってくれた。

スーパーでお酒と食料を買い込んできて、夕方から飲んだ。砂肝の長ネギにんにく炒め、クリームチーズとドライイチジク、清水白桃、ポテチ、昨日の残りのお味噌汁。