お昼前にホテルを出て新居へ。東向きなので午前中は明るいみたい。朝型の生活しようっと。
近所を散歩してファミレスでご飯。田舎で車社会だからなのか、歩いている人がほとんどいない。駅前のアーケード街のお店もほぼ閉まっていて（定休日というより廃業しているのか）誰もいない中、スピーカーからラジオの音か響いていて、私たち夫婦だけが生き残った世界みたいだった。唯一遭遇したおじさんは、猫に首輪をつけて散歩させていた。
15時過ぎの電車で私は東京へ。夫はこのまま残り、数日ホテル暮らしをする。
新幹線で少し読書、少し睡眠、それ以外はずっとスマホて新しい土地のことを調べていた。色々不安。お腹か減ったので東武の地下で割引になっていたフルーツサンドと鶏めし弁当を買って帰宅した。
あっという間に住み慣れた東京に戻ってこれるのに、これから住む町はものすごく遠く感じる。
夜中まで荷造りの続きと掃除をして、1時半に就寝。ダンボール80箱近い。大変だ。
徹夜明け。シャワーを浴びて7時半に家を出た。池袋で夫は定期を解約。東京駅に新幹線の1時間前に着いてしまったのでベンチで天むすを食べた。土曜の朝の東京駅って混んでるんだね〜。とにかく人が多かった。
新幹線で3時間半。景色を見て、寝て、景色を見て。富士山はチラッとだけ。在来線に乗り換えて35分。ここでやっと駅弁を食べた。新しい町が近付くにつれて山が近くなり、桜や名前のわからないピンクや白や黄色の花が咲いているのが見えてワクワクした。大きな川も。地元の景色に似ているところもあった。
ホテルにチェックイン後、不動産屋さんで契約し、新居に案内してもらった。グーグルマップで何度も繰り返し見た道、建物。いよいよ来たんだな。
新居には、コウモリがいた。畳も上がっていて何事かと思ったら、なんと、業者の清掃が済んでいなかったらしい。慌てる不動産屋さん。部屋を管理している大家さんからは清掃完了と聞いていたらしい。すぐに各所に連絡して入居日までに間に合うように手配してくれた。
近所にスーパー、電気屋さん、ホームセンターがあって便利そうな立地。ガスコンロとバルサンを買って、新居にバルサンを焚いた。
夜はお好み焼き。山からピカピカの満月が上ってくるのを見た。ホテルに戻ってコーヒーを一口だけ飲んだところで、寝落ちしてしまった。
今のところ、会う人みんな親切で優しい。不動産屋さんが色々な人と繋いでくれる。大家の〇〇さん、電気屋の〇〇さん、役所の〇〇さん。全部、個人に結びつく感じ？東京とは違う人付き合いの仕方をしなくちゃいけないんだろうな。
コウモリ、びっくりしたけど縁起が良いらしいよ。ピカピカの満月も、なんか良い感じがする。
眠くて眠くてうまく起きられず、朝のお茶も入れずに夫を送り出し、昼まで二度寝。近所の喫茶店でご飯を食べて、読書。荷造りしなくちゃいけないのに、妙にゆったりした気分だった。
ゴミ捨てや冷蔵庫の掃除を2〜3時間やってから池袋へ。引っ越し挨拶用のお菓子と化粧品を購入。肌を診てもらったら前回よりも数値がかなり悪かった。自覚あります。最近の食生活、かなりやばいもの。
職場を一旦抜けてきた夫とスーツを取りに行って、私は帰宅、夫は再び職場へ。
夜からいよいよ本気で荷造り開始。夫は終電近くでやっと帰ってきた。2人でカップラーメンを食べて、徹夜で作業。ダンボールは70個近くにまで増えた。気づいたら夜が明けて、真っ赤な朝日が窓から見えた。綺麗だった。
2人で過ごすこの部屋最後の夜だったのに、感慨に耽る暇が全くなかった。これから数日、かなり忙しくなるぞ。
荷造りを少し。キッチン雑貨を箱詰めしたりガスコンロ周りを掃除したり。冷蔵庫の中身をそろそろ処分しないといけないけど、捨てるのもったいないね。
夫と池袋で落ち合う予定だったので、少し早めに家を出て東武で亀十のどら焼きを買ったりカフェで本を読んだり成城石井でお茶を買ったりした。引っ越し先でお茶難民になりたくない。コーヒー豆もお茶も特別こだわりはないけど、今飲んでるやつが気軽に買えなくなる可能性が高いので、心配になる。
この前注文したスーツが出来上がったので会社帰りの夫と受け取りに行ったら、裾がたわむほどパンツの丈が長く仕上がっていた。最初は「リクエスト通りなのでお直しには料金が発生します」みたいなこと言ってた店員さんもさすがにこれはおかしいと思ったようで、無料で直してもらうことになった。当たり前だよね。怒りはしないけど、なんかお店自体にがっかりしちゃったな。
いつもの焼きトンのお店で飲んで家に帰ると、夫が確認し忘れたことがあるからこれからまた会社に行ってくるという。終電近いのにわざわざ行くなんてよほど重要なことなんだろうと私は心配になってしまい、夫の不安を紛らすためについて行くことにした。というか、夫より私の方が不安になっていた。夫は全然落ち着いていたから大したことじゃなかったのかもしれない。会社の最寄駅で待っているとすぐに夫が戻ってきた。全然大丈夫だったらしい。よかった。そのまま終電に乗って帰宅。
夫のきょうだいと私のきょうだい、きょうだい間での気の使い方というか付き合い方が全然違うって最近すごく思う。きょうだいだけじゃなくて家族もかな。夫のところははお互いを思いやる気持ちが強くて、お互いに迷惑をかけないように気を使って遠慮し合う。私のところはお互いを思いやる気持ちはあるけど、距離が近いというか甘えてるというか、家族だから少しくらいのわがままは許されるって思い込んでいる。困ったときはすぐ相談できるし助けを求められるかわりに、言いたいことを言い合うので喧嘩も多い。
夫を見ていると、何でお兄さんにそんなに気を使うの？って不思議に思う場面がたくさんある。上司に対するみたいに気を使ってる。歳も離れてるしすごく尊敬してるみたいだから、甘えられないのかな。すごく他人行儀に見える。・・・でも健全な家族の関係ってそういうものなのかもしれないね。
私の家族はみんな精神的に独立できていないんだと思う。いつも甘え合って喧嘩しながら離れられない。それを普通だと思って生きてきてしまった。
天気が良くて暖かい。お花見にでも行けばいいのに今日も家の近所だけで過ごしてしまった。
忙しすぎてパンク寸前の夫に代わり、引っ越し先の不動産業者に電話してプロパンガスの契約手続きについて確認。ガスの手続きは心配ないことがわかったけど、それよりも入居手続きがだいぶ遅れてしまっていることで迷惑をかけているみたい。いろいろ融通してくれているようだった。申し訳ありません。夫は担当者にあまり良い印象を持っていないみたいだったけど、私は良い人だと思った。説明もわかりやすいし優しかった。
夫は「遅れても全然大丈夫らしい。田舎だからそのへん緩いのかもね」なんて言っていたけど、緩いから遅れても大丈夫なんじゃなくて、こちらの状況を慮って向こうが融通して大丈夫にしてくれてるんだと思う。今日担当者と直接話して私はそう思った。
夫が楽観的すぎるのか、私が心配性すぎるのか。
遅れても全然大丈夫っていう認識だから後回しになっちゃうのは仕方なかったかもしれないけど、いくら忙しいとは言え書類の１枚くらいもっと早く提出できなかったのかよって夫に対してイライラしてしまった。もっと段取りよく進められなかったのかよって。会社勤めしていたころの、めちゃくちゃ厳しい自分が久しぶりに出てきた感じ。段取りの悪い、相手の迷惑を考えない、想像力の無い後輩たちにイライラしていた自分。
保証人の署名捺印についても夫から聞いていた話と違っていたので焦ってしまい、頭がフル回転。あらゆる可能性を考えて、どうなっても対応できるように段取りをシミュレーションした。つかれた。
区民事務所へ転出届を出して、クリーニング屋さんへ。クリーニング屋のおばさんに引っ越すことを伝えたら、「あら〜そうなの〜。あら〜」と粗品をくれた。
午後はベランダの枯れた植木を片付けたりお風呂の掃除をしたり。夕方気分転換にマックへ行って、少し読書。
夕方からやっぱり少し体調が悪くなったので早めに寝た。
だらだら過ごした。引っ越しの荷造りを少し。トマトと卵を炒めて食べたり、バター醤油ご飯にハムを乗せて食べたり。日中気分転換に出かけようかとも思ったんだけど、どこへも行かなかった。夕飯のおかずを買いにスーパーに行っただけ。
夜は冷凍餃子、長ねぎと豆腐のお味噌汁、プチトマト。夫が疲れ果てている。私はまだ右肩が痛い。首と背中があり得ない位凝ってる。肩を取り外して投げ飛ばしたい。わーっと叫んで遠くへ走り去りたい。今日も夕方になるにつれて怠くなって目眩がした。お風呂に使ったら少し楽になった。
「凪のお暇」面白そうだな。
