夜中2時に目が覚めてトイレに行くと、同じく目を覚ましていた母が唐突に「家のWi-Fiが繋がらなくてギガを使い果たした」みたいな話を昼間のようなテンションでしてきて、完全に目が冴えてしまったせいで2人とも4時まで眠れなかった。
その後、やっと寝て6時に起床。眠いよ〜。
朝ごはんのビュッフェが豪華で、もっと食べられる人でありたかった。
今朝も胸がぞわぞわする日で、最初、寝不足の母は「もうこのままホテルで過ごしてお土産だけ買って帰ってもいい」とか言っていたから「賛成」と思っていたのに、9時過ぎに突然「早く出かけよう」と言われてしまい、薬がまだ効かず胸がぞわぞわする状態のままホテルを出発。
兼六園に向かうバスの中で少しずつぞわぞわが治ったのに、兼六園に着くと暑さでまた不安に苛まれた。ここ、暑い時期に来るところじゃなくない…?母も同じ気持ちだったらしく、ものの10分で兼六園を出て、21世紀美術館へ移動することになった。
現代美術に興味のない母VSわからないながらもじっくり見たい私。元はと言えば私が21世紀美術館に行きたいと言って金沢旅行が決まったのに、なんとなく急かされる気分のまま鑑賞することになってしまった。
カフェでゆっくり休んだり、目の前の石浦神社をお参りしたりしたあと、お腹が減ったなと思って時計を見ると11時半だったが、実際は14時を回っていた。腕時計を巻くのを忘れていたのだった。帰りの新幹線は14:48。焦った。
大慌てでタクシーを拾って駅まで戻った。結果、お土産とお弁当を買ってもまだ時間には余裕があったが、本当に焦った。
何度か時計を見るタイミングがあったのに、その度に私は現代美術の一環で狂った時間を表示していると思ったのだった。何の疑問もなく、自分の腕時計が正しいと思っていた。腕時計はずっと11時半から動いていなかったというのに。
間に合ってよかったと母と笑い合って、柿の葉寿司を食べながら帰った。
楽しい旅だった。母と喧嘩もせず楽しく旅行ができて、嬉しかった。母の体が動くうちに、またどこかに行きたい。