朝起きるときベッドと離れるのが名残惜しい。白湯を飲んで夫を送り出すころには大体諦めがつくんだけど、今日は誘惑に負けてベッドに戻ってしまった。そのまま昼過ぎまで寝る。週に1度くらいこんなことしてる。
近所のスーパーに行くと小松菜が安かった。葉物野菜を久しく食べていないことに気づいて、買った。
母が実家のインテリアに凝り出して、長年使っていたカーテンを急に変えたり、ソファを買ったりしているようだ。ダイニングチェアも買い替えたというし、今度はマットレスを買おうとしている。
治療のおかげで癌は広がっていないらしいし、本人も元気に動いているので安心しきっていたが、唐突に「足が痛くて布団から起き上がれない」「夜中トイレに行く時、うまく歩けないから這っていく」などと言うので心配になってきた。「最期はかなり苦しむことになるだろうから、その時はまた看病に来て欲しい」とも言われた。
弱気というか、終わりを意識している感じが辛い。早く会いに行かないと後悔することになるかもしれない。
母の隣でテレビを見ているという甥っ子に電話を代わって欲しかったが、甥っ子は私に全く興味を示してくれなかった。
8月も終わりか。そういえば昨日、暑いのに風は涼しくて秋の気配があったな。