母の体調が安定しているので、最初の頃に感じた「癌」の衝撃が私の中で薄まってしまっている。
当たり前だけど母の中では相変わらず衝撃は大きいままで、母は常に癌であることを意識しているし死を近くに感じている。
他人事になっている自分に気がつくと申し訳ない気持ちになる。
大学に入るときに実家を出てしまったので、今まで母から料理を教わったり、一緒にご飯の支度をしたりしたことがなかった。母が病気にならなければ、こんな風に長期間実家に滞在することもなかったと思う。母と一緒にすごす時間を持てるのは、ありがたいことだと思っている。