HAPPY ENDING

私の日記です

2019年3月11日月曜日

母の検査結果がわかった。子宮体癌で、転移多発、細胞診クラス5。紹介状を持って明日大学病院に行くとのこと。

予想していた通りの結果。実感がわかない。

結果の連絡が来るまですごく緊張して久しぶりに安定剤を飲もうか迷ったけど我慢した。結果を聞くと、緊張は止んで、無になった。遠くで何かを感じてるみたいな感じがしていた。

夕方、母から電話が来た。いつも通りの声で、「とんでもないことになっちゃったよ」と。「せめて70までは生きたかったけど、終わりがわかったほうが準備ができていいや」とか、「元気な人ほど突然こうなるんだよね」とか、「こんな状態になる前に、何か症状が出てほしかったよ。不正出血も何もなかったのにいつのまにかこんなに進んじゃって、いきなり腹水だもん」とか言っていた。こんなに元気なのに、どういうことなんだろう。母は笑っていたし、元気だし、無理しているのかもしれないけど、こんなに元気なんだから癌も逃げていくんじゃないかと思った。

明日大学病院で専門の先生からもっと詳しい話があるそうです。

目がおかしくて光が眩しいので早めに寝た。

 

2019年3月10日日曜日

雨だし、食べるものはたっぷりあるので家でのんびり過ごした。

夕方体調が悪くなってきたので布団に横になっていると、妹と弟から次々電話が来て、全然休まらなかった。なぜ揉めるのか。母の病気のことだけでいっぱいいっぱいなのに、私は妹と弟の仲裁役までやらなくてはいけないのか。辛いのはお互い様なんだから、相手の口調や態度にいちいち目くじら立てても仕方ないと思う。同じように辛さを感じているけど、妹は辛さを隠して冷静でいようとしていて、弟は動揺して攻撃的になっている。態度への出方が違うだけなんだから、お互いの気持ちを汲み取ろうとしてくれよ。

何もしていないのに体重がどんどん減っていく。

2019年3月9日土曜日

気分転換に、宮島と広島に行ってきた。厳島神社、すごい。健康のお守りを母に買った。

牡蠣を食べて揚げもみじを食べて、もみじ饅頭を買った。

広島に移動して、三越の地下であなご飯を食べてパンを買って、日本酒のお店で日本酒を2升買って、広島駅でお菓子やチューハイを買った。

行きたかったお好み焼き屋さんは大行列だったので諦めた。バターケーキも時間的に諦めた。

50円玉を2回も拾った。

広電で、私の斜め前に座っていたおじさんがものすごい色気を放っていて、目が離せなかった。何者。

買ってきた牡蠣のオイル漬けを夜早速食べた。うめー!!今年は牡蠣をよく食べたなあ。生まれてから去年までに食べた牡蠣の量を軽く超える量をこの冬に食べてると思う。

父からのメールに「結果がわかる月曜日までが地獄です」とあった。母は元気が無く顔色も悪いらしい。

2019年3月8日金曜日

母が焼肉かモスバーガーが食べたいと言いだして、弟が焼肉を食べに連れて行ったとのこと。そこで、母は自分の予想ではステージ4の癌で余命は4ヶ月だろうと言っていたそう。

母からは結局電話は来なかった。ラインが来て、今日は調子が悪かったということと、妹が世話してくれることがありがたいけど煩わしいということが書いてあった。妹が化粧をしないどころか眉毛も描かないで母や子供達の世話に追われていることが気にかかるらしく、少しは身綺麗にしてほしいとも書いていた。

妹に電話して、親孝行だと思って眉毛くらい描いてくれと頼んだ。

母は相当具合が悪そう。本当にだいぶ進行しているのではないか。

2019年3月7日木曜日

昼休み、ため息をついていたら1つ年上のパートさんが声をかけてくれたので、思わず母のことをはなしてしまった。すると、そのパートさんは高校生の時にお母さんを癌で亡くされたというので、それを聞いて反射的に泣いてしまった。これから大変になるね、いつでも話聞くから、と言われて少しホッとした。

妹は仕事で癌の患者さんたちと接しているので、母のことを重ねてしまって辛いと言っている。

母に電話すると、思ったより声が元気なので安心した。でも、あまり話したくなさそうで、あとで掛け直すと言ってすぐ切られた。夜になって、疲れたから明日掛け直すとラインが来た。

2019年3月6日水曜日

今日も母は検査。結果は週明けになるみたい。

母からのラインに「結果はどうなるんだろうね?」とあったので、「結果が出るまではあんまり考えすぎないで、いつも通りすごそう」と返した。でも、後で考えていて、もしかしたら「大丈夫だよ」と言って欲しかったかなと思って後悔した。でも、楽観できる状態じゃないのは本人もわかっているはずだから、簡単に大丈夫なんて言えない。でも、でも、でも、でも。

夕方、妹から電話。やっぱり相当悪い可能性が高いらしく、先生から、本人にどこまで告知していいかと聞かれたとのこと。母は本当のことを知りたいと思うだろうと直感的に思った。

でも、もしかしたらそれは母に嘘をつくことの苦しさから逃げようとしているだけなのかなと後から思った。でも、妹には言えなかった。

妹も弟も父も、わかっていることはすべて本人にも伝えようという意見だったので、そうするんだけど、でも、それでいいのか、わからない。でも、母は知りたいはず。でも、知らない方が頑張れるということもあるのかもしれない。

弟と妹がまた揉めた。弟に電話すると、昨日と同じく攻撃的になっていた。お母さんが可哀想だとかセカンドオピニオンも必要だとか、わかりきったことをイライラしながら繰り返すので腹が立った。そんなこと、みんなわかってるけど敢えて言わないだけだから!いつもの私なら我慢できなくなって怒鳴り返すところだけど、喧嘩しても仕方ないので努めて冷静に話した。一番辛いのはお母さんだし、悲しいのはお前だけじゃない。きょうだいで揉めている場合じゃない。お願いだから覚悟を決めてほしい。どんな結果も受け止められるように、心を整えておいてほしい。

電話を切ると、夫が「偉かった。お姉さんとして頑張って話したね」と褒めてくれた。

私は覚悟を決めたつもり。でも、私は結果を聞くときに立ち会わないからずるいんだ。妹、弟、父は、母のいる前で結果を受け止めなくちゃいけないから、プレッシャー大きいと思う。一番辛いのはもちろん母なんだけど。

2019年3月5日火曜日

寝て起きたら肝がすわった。詳しい検査をして結果が出るまでは、考えても仕方ない。

夕方、妹から電話があり、おそらく癌だろうと。

母は妹の勤めている病院で検査をしている。妹がうまく手配してくれて助かった。

弟と妹が早速揉めている。弟は気が小さく、動揺すると攻撃的になるからかなり厄介。すぐにカッとなって冷静に話ができない性格を家族からめんどくさがられている。それを本人も気にして過敏になっているので、こちらが冷静に話していると、責められていると勝手に思いこんでどんどん逆上していく。これからは母のことを一番に考えないといけないのに、弟の扱いに頭を悩ませそうで気が重い。

ネットで癌のことを調べるとどんどん不安になる。