HAPPY ENDING

私の日記です

2018年7月6日金曜日

昨日に引き続きずっと雨。日中は読書と英語の勉強とエクササイズ。夕方まではいつも通りの日だった。

夕方、夫から帰りが遅くなるとラインが来て、さらに、「今は避難勧告だけど、避難指示になったら早めに行動してください」と。それでやっと事態の深刻さに気が付いた。ただの大雨じゃないみたい。ネットで調べると、家の裏を流れる大きな川の水位が上がっていて氾濫の恐れもあるらしいことがわかった。

避難指示が出るのは目に見えていたので慌てて避難グッズを準備して、早々に避難所へ移動することに。フジロック用のド派手なポンチョを羽織って土砂降りの中を歩いていると、Tシャツにハーフパンツという軽装で普通に歩く若者たちを見かけたので私の装備は少し大げさだったかもしれない。

避難所に着くと、集まっている人はまだ10人にも満たなかった。テレビでNHKのニュースがずっと流れていて、外からたまに警報のサイレンが聞こえてきた。私はネットで雨と川の状況を確認したり、持って来た文庫本を読んだりして時間を潰した。

人は少しずつ増えてきた。夜中、床にブルーシートが敷かれて、敷布団がわりのダンボールが配られた。スペースにはかなり余裕があったので、そこで眠ることに抵抗はなかった。毛布は枚数が限られていたのでもらわなかった。夫は職場から帰れずにいたので、私は1人だったのだけど、隣で休んでいたおばあさんと娘さんが話しかけてくれた。おばあさんは何度も同じ話を繰り返したので多分少しボケていたのかもしれない。夜中じゅう寝たり起きたりを繰り返していたので、おばあさんの髪の毛に寝癖がついていて、子供みたいだった。娘さんが穏やかな人で、おばあさんが家に帰りたがったりニュースを見て子供のような無邪気な質問をしても穏やかに淡々と答えていた。優しい親子だった。

外はずっと大雨で、全然止まなかった。自分が避難所に避難していることが信じられなかった。川が氾濫したらどうなるんだろう、このまま雨が止まなかったらどうなるんだろう、ここに何日泊まることになるんだろう、などと考えたり、持っていった文庫本を読んだりして過ごした。