チャイナジャケットを買うか買わないか、一日中迷い続けた。自分のファッションの系統が定まらなくて、欲しいものも持っているものも支離滅裂でどうしようもない。もうだめだ。
悩みながら夫に「買ってもいい？」と聞くと、「ちゃんと着るならいいよ」と言われる。そう、うまく着こなせずタンスの肥やしになる（か、母や妹にあげる）パターンが、私には多々あるのです。こんなことなら聞かないでこっそり買ってしまえば良かった！そうすればもし着なかったとしてもバレなかったのに！
迷いに迷って、今回は見送ることに。
ていうか、ほとんど出かけないのに、服、いる？この前コスメも買っちゃったけど、マスク生活なのにシェーディングって、意味ある？今まで丁寧なメイクなんてやったこともないのにさ！
考えはじめると、いま、自分のために買わなければいけないものなんてひとつも無いような気がしてくる。食べ物さえあれば…。
夫は遅れに遅れてやっと挨拶状の印刷を終え、肩の荷が降りた様子。
雨が降ったり止んだりしていて買い物には行きたくなかったので、昼は冷凍してあったバナナマフィンとスコーン、夜はレンジでできる鯖缶カレー（作るの何度目だろう）にサフランライス、レンコンを塩胡椒で焼いただけのレンコンステーキなど。全部最高に美味しい。夫がレンコンを齧るなり美味い美味いと騒ぎ、「こういう美味しいのを食べたとき、◯◯ちゃん（私）と結婚してよかったと思う」と言ってくれたが、レンコンを焼いただけでそこまで…。
夜、お腹が張って苦しくなり、心の具合も悪くなっていった。引っ越して2ヶ月経とうとしているのにまだ足りないものだらけの家、この前クローゼットに虫がいたかもしれないこと、スマホばかり触って有意義な時間を過ごした手応えが全くないことなど、急にいろいろなことが嫌になった。
弟からの電話がきっかけだったのかもしれない。一瞬すごく不安になったから。弟からの電話＝実家で問題が起きている（両親が揉めているとか、弟が何か問題を起こしたとか、家族の誰かがキレて騒いでいるとか）と条件反射的に思ってしまうんだよね…。今日は大した用事ではなかったからよかったんだけど、ビックリするから急ぎの用でないならなるべく電話はしないでほしい。
