HAPPY ENDING

私の日記です

2022年4月30日土曜日

弟の結婚式。着物を着るので物理的な息苦しさに襲われるだろうという不安、長時間外出することへの不安など様々な不安に駆られ、朝と挙式前にエチゾラムを飲んだ。披露宴中には頭痛が出てきたので頭痛薬を飲んだ。

挙式・披露宴が滞りなく終わり安心したのも束の間。参加者の見送りが済んだあと、酔った弟が自制心を失い、騒ぎを起こした。弟は自分の勘違いが元で起こった想定外の出来事に怒りを爆発させ、親族達が地元へ帰るバスの出発を2時間近く遅らせ、新婦を泣かせ、式場スタッフを巻き込んで見当違いの主張と確認を繰り返し、挙句の果てには新婦をホテルに1人残して自分は家に帰ると言い出す始末。親族で唯一都内在住の私たち夫婦が新婦に付き添うことになり、新婦を慰め、式場スタッフに謝り、弟を宥め、最終的に2人にお金を貸してタクシーに乗せてホテルに送り、帰宅したのは23時…。

弟に対して、もはや怒りを感じる段階を通り過ぎた。ただただ呆れるだけ。あそこまで異常だとは思わなかった。甘く見ていた。縁を切りたい。

新婦が本当に可哀想で、申し訳なくて、別れる別れないは2人の問題だから何も言えないけど、正直、今日の弟を見たら別れたほうがいいとしか思えない。

この失態がたまたまこちら側の親族の前だけで済んだこと、私は少しも良かったとは思えない。全員の前であの姿を見せて、取り返しのつかないことになった方が弟のためだったと思う。

夜LINEで謝ってきた弟のその言葉も私に言わせれば見当違いで本当に向き合わなければいけないことから目を逸らしていると思ったし、自己憐憫に舵を切って慰めてもらおうとしているようにも思えて卑怯だった。ずっとそうやって生きてきて、周りに尻拭いしてもらって、許されて来たんだろう。虫唾が走る。

本当に最後のつもりで、奥さんのためにも今夜をとにかく少しでもいい夜にして欲しいという願いを込めて、弟への最後の心配と優しさをどうにか振り絞って「失敗してもやり直せる」「奥さんを悲しませないことをいちばんに考えて欲しい」という内容を返したけど、伝わらないだろう。

私の今の本音(完全なる諦めと呆れ)を伝えることもないし、当然アドバイスや説教で無駄な労力を使うつもりもない。周りが何を言おうと本人が変わろうとしなければ意味がない。本人が問題点から目を逸らし続けている以上、もう無理だと見捨てる気持ちしかない。

謝られてもその言葉を信じることはない。謝ってほしいとも思っていない。求めるのは弟が変わることだけ。それができないから付き合いは続けられない。

弟はわかっていない。人は静かに離れていく。

エチゾラムを2回飲んでいたおかげなのか、騒ぎがショック療法になったのか、とんでもない1日になったにも関わらず胸のソワソワや動悸はなく(着物を着た後1時間くらいは少しヤバかったが)、怖いくらい冷静だった。